こんばんは。あぼさんです。
少しブログ更新の期間が空いてしまいました💦大変恐縮です…
さて私は26歳の時に結婚し、今年でちょうど25年目になります。先日銀婚式のお祝いも家族で行いました。
世帯構成は私と同い年の妻、そして今年中学3年生になった娘がいます。私は特に単身赴任などの経験もなく、家族3人でずっと都内のマンション住まいです。
ところで私は57歳までにFIREすることを目指していますが、XでのFIRE達成者や有名FIREブロガーの記事、Youtube動画などを眺めていると、日本においてはFIRE達成者の多くは「単身者」であることが多い様子です。
一方海外のFIRE関連書籍を読むと、家族単位でFIRE生活を楽しんでいるケースが多いように見受けられます。
もちろん日本においても、家族単位でFIREを達成した方もいらっしゃるのですが、単身のFIRE達成者に比べてあまり前面に出てこない気がします。
日本において家族単位でのFIREにはどんな課題があるのでしょうか。今回私なりに考察してみました。
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「家族でFIRE」のデメリット
「家族でFIRE」を考えるにあたり、まずはデメリットから考えてみたいと思います。
FIRE必要金額確保のハードルが高い
当たり前のことではありますが、当然ながら1人より2人、2人より3人のほうが生活にかかるコストは大きくなります。
FIREのために必要な金額を準備するとなると、単身者よりも家族単位の方がより多くの金額の準備が必要です。
特に子供がまだ学生の場合、当然ながら教育費もかかりますし、子供はお金を稼げないので収入には寄与してくれません。普段の生活にお金がかかる中、とてもじゃないけど家族を養うのに精いっぱいでFIRE資金の準備なんてしていられないという人もいることでしょう。
必要金額が大きいうえに、そもそも貯蓄も難しいということで、世帯を持ってしまうとそもそも鼻っからFIREなんて考えられないということになるのだと思います。
配偶者の理解を得られない
FIREの概念はまだまだ歴史も浅いですし、日本ではなおさらです。
いくらFIREの概念に共感し、FIREのすばらしさを熱心に配偶者に説いたとしても、
…などど、まだまだまともに取り合ってくれない配偶者も多いのかもしれませんね。
そもそもFIREはかなり高いレベルのマネーリテラシーがないとできないですし、そういった知識が本人・配偶者双方に備わってないとお互いの理解を深めるのは難しいことも事実です。
実際海外における家族でのFIRE事例においても、配偶者の説得には相当の時間を費やしているようです。この点はFIREにおける大きな壁として万国共通なのかもしれませんが、特に日本では「働いていない」ことに対する批判的な意見が大きい様に感じています。
世間体や子供の社会教育への影響が気になる
前述の通り、まだまだ日本では「人間は働いてこそ一人前」という考えの人が多く、基本働いていない人間に対してネガティブな印象を持つ人は多いと思います。私たちの親世代などは特にそうですね。
また子供たちについても、両親がFIREしているということをどう受け止めてくれるのかは判断が難しいところです。FIREのことをきちんと理解してもらえればいいのかもしれませんが、ややもすると「あ、別に働かなくてもいいんだ」という誤った先入観を受け付けてしまい、それが社会教育の観点で大きくマイナスに影響することも考えられます。
正直この点に関しては、実は私自身も一番懸念していることであり、FIRE年齢を「57歳」と設定しているのもお金の問題等ではなく、とりあえず子供が高校を卒業するまでは働いておこうかなという考えが前提となっています。
「家族でFIRE」のメリット
資産形成も2馬力で準備可能
これも当たり前ではありますが、共働きであれば当然2馬力でFIRE資金の確保が可能です。確かに生活にかかるコストは増えますが、年齢を重ねる毎に基本的には双方とも収入は増えていくので、資産形成のピッチは年齢を追うごとに早くなっていきます。
特に確定拠出年金や退職金等は基本的に年齢を追うごとに大きくなっていくので、将来的には支出の増加以上に資産形成ピッチが速くなる可能性はより高くなると考えられます。
支出面も一人当り換算ではむしろ抑制できる
またそもそも支出面に関しては、一人よりも夫婦の方が結局一人当たりコストは小さくなることが多いです。
食費も自炊であれば基本人数が多い方が単価は小さくなりますし、住居費や電気料金・ガス料金などの固定費も基本的に単価ベースでは単身世帯よりも小さくなります。通信費等も「家族割」等を活用すれば単身よりファミリーの方が単価は下がる傾向にありますよね。
もちろん教育費など、子供にかかる費用は別途かかりますので、その点を考慮すると微妙なところはありますが、ある程度子供の成長に目途がたてば、以降のの収入と支出のバランスは大きく収入寄りになるので、一気に資産形成ピッチを上げることが可能です。
年金受給面など老後の収入確保でも優位
65歳以降の年金受給においては、単身であれば本人の年金分だけですが、当然夫婦であれば本人と配偶者双方の年金収入が入ってきますし、仮に配偶者がパート勤務主体で第3号被保険者であったとしても配偶者の国民年金相当額は入ってきます。FIREした場合、単身だと勤務期間が短い分将来の年金収入がかなり減額されてしまいますが、配偶者がいればその分の年金収入も加味され、世帯収入単位では相応の水準を維持することが可能です。
家族仲が良ければ経済的自由をさらに満喫できる
家族仲が良ければさらに経済的自由を獲得することのメリットは大きいです。
旅行等も基本的には単身よりも家族単位で宿泊先を予約した方が単価は安くなりますし、前述の通り生活コストも単価はかなり下がります。FIRE達成するまでに2馬力以上で加速度的に資産形成をしていれば、経済的自由を確保した後においても配当金収入や資産運用に伴う資産増加ピッチ対比で生活コストはかなり抑制できる可能性が高くなり、結果としてより充実した経済的自由が遅れると考えられます。
とはいえ家族仲が悪いと、それぞれ個人個人で動くことになるので結局コスパが悪くなってしまいますが💦
「家族でFIRE」の課題は50代FIREならクリアできる!
以上の通り「家族でFIRE」をすることのメリット・デメリット列挙してきましたが、全体としてまとめると以下のようになると考えます。
・単身よりも家族が増える分、FIREに必要な資産形成目標額は大きくなる。
・一方で資産形成は2馬力で可能なうえコスト面なども単価ベースでは家族FIREの方が優位。単身よりも配偶者と協力してFIRE準備したほうが、結果的に資産形成目標への達成速度は早まる可能性がある。
・家族である以上、FIREに対する相互理解が得られるかが最大の課題。子供の社会教育面の影響など、資産形成以外の側面で考慮すべきことが多々ある。
ということで、おそらく家族単位の方がFIREを目指すうえで資産形成面ではプラスの要素が多い一方、本人と配偶者相互の理解や子供の教育といったそれ以外の側面における懸念要素があるので、結果的になかなか家族FIREが全面に出てこないのかなと思われます。特に30代や40代でFIREするとなると、資産形成でも大変なのはさることながら、上記のような世間体や教育といった社会的な側面からもFIREに踏み込めない人が多くなるのは当然かなと思います。
ですが、50代FIREならこれらの課題はどうでしょうか?
50代であれば子供の教育についてもひと段落している世帯が多いと思いますし、世間体という観点からも「人よりちょっと早くリタイアした」程度なので、そこまで揶揄される可能性も低いと思います。それでいて65歳まで働き続ける人に比べて経済的自由を確保できる期間は10年程度多く、かつ家族仲が良ければコスパよく経済的自由を満喫することが可能です。
日本において「家族でFIRE」を目指すのなら、50代FIREならかなり多くの課題をクリアできると考えています。
現在家族がいて将来FIREを目指したいという人は、家族関係を悪化させてまで無理に早期FIREを目指すのではなく、少し時間をかけて50代でFIREする計画を立てたほうが、現代の日本の環境にはマッチしているのではないでしょうか。すぐにFIREできなくても、50代FIREという目標に目指して人生設計を建てるほうが、人生の目標ができてより生きやすい生活を送れると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あぼさん
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