こんばんは。あぼさんです。
FIREしたい!したい!したいよお~!!
と急に思ったとしても、当然ながら突然できるわけではありません。特に40代~50代ではふとFIREしたいと思ったとしても、さまざまな障壁が立ちはだかり、いきなりFIREを実行するのはまず不可能でしょう。
私自身、FIREの計画を立てつつも、実に「最大7年後(今はすでに6年後です)にFIRE」という、えらく長期かつふわっとした計画です。
「そんな計画意味ないじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、ただ漠然と定年を迎えるよりも、自分で最終目標を設定して、それまでに来たるFIRE生活に向けて様々なことに取り組むということは決してつまらない生活ではないし、むしろ新たな生きがいにつながるのではないでしょうか。事実私はFIRE宣言してからの方がメンタルも安定し、人生を楽しめている気がします。
とはいえ、「FIREしたい」と漠然と思っても、結局まずは何をしたらよいのかわからない、という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、主に中高年のFIRE希望者がまず最初にするべきことについて、私自身の考えをご紹介したいと思います。あくまで私の持論なのでその点はご留意ください。
FIREしたいと思ったときにすべき4つのポイント
1.総資産を把握する
当たり前のことですが、FIREするにしても先立つもの、つまり「お金」が必要です。
あなたは自分がいくら「お金」を持っているのか把握できていますか?
またお金だけではなく、株式や債券といった換金性の高い流動資産、家や車と行った換金性は低いものの一定の資産性がある固定資産なども、時価ベースでどのくらいあるのか把握が必要でしょう。そうでないと、結局自分がどのくらい資産がある状態でスタートラインに立てるのかがわかりません。
とりあえず以下の資産は時価ベースで把握したほうがよいですね。
本来ならば宝石類や腕時計、車などの動産の時価についても把握したいところですが、時価を調べるのに手間がかかるので、よほどの資産額であることが想定されない限り、そこまで完璧に把握する必要はないと私は思います。
2.毎月の支出を把握する
自分自身の毎月の支出を把握するというのは非常に重要なことではあるのですが、実はかなり難しいです。「大体これくらいだろう」と思っていても、よくよく調べると実は細かい支出が重なってたりして、結果的に毎月どのくらいお金を使っているのかを完全に把握するのは難しいです。
家計簿アプリを導入してしっかり家計管理をするのが一番なのですが、ハードルが高いという人はせめて以下の2点だけでも毎月把握するように心がけましょう。
そのうえで「できるだけカードや電子マネーで支払う」ことを心がけましょう。そうすることで自然と何にどれぐらいお金を使っているのがクリアになってきます。私も若い頃は妻にわからぬよう給料とは別の口座から私用のお金をこっそりATMから下ろしていたこともあり💦、結果的にキャッシュの使用用途がどんどんブラックボックス化し、毎月の支出がまったく把握できませんでした。私はカードや電子マネー払いを徹底するようになってから、自然と無駄な支出も減り、毎月の支出も少しずつ把握できるようになりました。
3.FIREのための最低金額を「設定」する
現在の資産と費用を把握したら、次にFIREするための最低金額を「設定」します。
「必要金額を算出する」のではなく「最低金額を設定する」と言っているのは、FIREに必要な資金というのは人それぞれなうえ、いくらあってもFIREするのに十分な資金だとは言えないからです。FIRE後にぜいたくな生活を望めば望むほど、必要金額は青天井になります。
以前私が上司と「もし今会社を辞めたらいくら必要か」という話をした際、その上司は「5億円あっても足りない」と言ってました。どーゆー金遣いなんだと思いましたが、結局必要額はきりがないんですよね。3000万円でもFIREできる人もいれば、5億円あってもFIREできない人もいるでしょう。
なので、私はとりあえずFIREする上で、
くらいがミニマムな金額と判断しています。それが確保できたらあとは金額に関係なく、自分が後悔しないタイミングでFIREする、それくらいの感覚にしています。
仮に私が現在51歳で毎月の支出が現在30万円だったら(実際はもう少し多いです💦)、
30万円×0.6×12か月×14年+30万円×0.3×12か月×20年=3528+2160=5688万円あれば、もうとりあえずいつでもFIREできる、あとは辞めたくなったら辞めよう、でもそれ言ってるとキリがなくなるからオシリは決めて57歳にしよう、そんな感じです。
「●●円溜まったからFIREする」ではなく、「●●円は一応溜まったから、あとは57歳までの好きなタイミングでFIREしよう」くらいのほうが、片意地貼らなくて気楽でよいのではと思っています。もっとも、資産形成の目標自体はもっと高くしていますが。
ちなみになんですが、私はいわゆる「4%ルール」はあまり気にしてません。4%ルールを基準にすると、必要資産が億円単位でかなり大きくなってしまうためです。それに4%ルールは結局ほとんどのケースで資産が残るといわれていますが、逆に言えばそれだけ無駄にお金をため込んでいるような気がするので、あまりその基準では考えてません。
(補足)4%ルールとは?
4%ルールは資産運用における出口戦略の一つであり、アーリーリタイア(FIRE)、セミリタイア、老後などで実際にどうやって資産を取り崩していけばいいのかを示しています。
具体的には、リタイア後に全資産の4%を毎年引き出しても問題ないという理論です。この考え方は、アメリカ株の歴史的なリターン(約7%程度)から歴史的なインフレ率(約3%程度)を引いた数字(7% – 3% = 4%)に基づいています。
4.FIRE最低金額達成までに必要な金額を算出する
FIREするまでの最低金額を算出したら以下の計算で「FIRE最低金額までに必要な金額」を算出してみます。
この数字を出して、あなたはどう思うでしょうか。
「お、あと2000万円か!大変だけど、がんばって働いてしばらく節約すればいけるかも」と思うでしょうか。
それとも
「え、2000万円も必要なのか…さすがに厳しいなあ…」と思うでしょうか。
正直な話、この数字を見た瞬間に後者の感想だった方は、FIREを目指すのはまだ厳しいと思います。
FIREを目指すには一定の熱量が必要ですし、最低金額までの必要金額を見ただけで既にハードルを感じている人は、おそらく熱量を維持することはできないでしょう。逆に「これならいけるかも!」と思えた人は、きっとFIREへの熱量を落とさず、むしろ予定より早くFIRE最低金額の確保も可能になる可能性を秘めているのではないかと思います。
私もこの数字を初めて見たとき、むしろFIREへの道がリアルになった気がしてとてもワクワクしました。この数字を見たときの瞬間にあなたがどう感じるか、それがFIRE成功の分かれ道だと思ってます。
FIREを目指すにあたって一番大事なこと
ながなが書いてまいりましたが、結局FIREしたいと思ったときにまずすべきことは
「あなたのFIREへの熱意が本物なのか」を確かめることです。
上記の4つのポイントは、まさにあなたが本気でFIREを目指せるのかを図る分水嶺だと思っています(かなりめんどくさい作業ですし)。中高年からFIREを目指すのは相応にハードルが高いわけで、まさにそのハードルを越えるには本気で取り組むことがなにより重要だと思います。
あなたのFIREへの気持ちが本物だと自分で理解したら、あとはFIREに向けてまずは最低必要金額確保のため、ひたすら貯蓄や投資、副業などに励むだけです。その辺のハウツーは世間に流通するFIRE本や投資本、Youtubeなどに大量に掲載されていますから、それをしっかり読み解いていけばいずれ達成できると思います。
私はFIREを目指して1年以上経過しましたが、衰えるどころかますます熱量が高まってますし、毎日充実しています。
ご参考になるかはわかりませんが、もし「FIREしてみたいな…」と思ったら、その熱量を図るためにぜひ上記の4つのポイントを確認してみてください!(FIREしてない人間が偉そうに言うなとか言わんでください笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あぼさん
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