こんばんは。あぼさんです。
おかげさまでXの方は2024年3月現在3,800人弱のフォローをいただいておりますが、基本的にはフォロワーの皆様からたくさんの応援コメントをいただいており、毎回勇気をもらってます。本当にありがとうございます!
ですがそのようなリプの中においても、50代でFIREを目指すことに否定的なご意見もいただきました。
本当に50代でFIREを目指すことは無意味なんでしょうか。
結論から言えば私は
メチャクチャ意味ある!むしろ50代サラリーマンは全員目指すべき!
と思ってます。その理由は挙げればきりがないくらいですが、本日は私の視点からすべての50代サラリーマンがFIREを目指す理由を4つに絞って解説いたします!!
【理由1】健康年齢の寿命は意外に短い
日本人の平均寿命というのは年々長期化しており、2022年時点において※男性は81.05歳、女性は87.09歳だそうです。また現在65歳になる方の平均寿命は男性が19.44年、女性が24.30年となっており、65歳以降も概ね20年~25年の老後生活が待っているということになります。
※厚生労働省公表 令和4年簡易生命表より
ところが、これが健康寿命、つまり「健康上の問題で日常生活に制限のない期間」となると、近年は医療の発展や健康意識の高まりから長くなってきてはいるものの、2019年時点で男性が72.68歳、女性が75.38歳となっており、平均寿命よりも10年程度短くなっています。
(出典:内閣府 令和5年版高齢社会白書より)
つまり、サラリーマン男性が65歳で定年退職した場合、そこから健康寿命までの期間は実に8年弱しかないわけです。もちろん個人差があるのでもっと健康に生きられる方も数多くいるとは思いますが、やっとサラリーマン生活を脱出して本当の意味で自由に生活できる期間がたったの8年程度というのはなんとも少なすぎるのではないでしょうか。
もし57歳でFIREするとなれば、実に健康寿命までの期間は16年弱となり、65歳定年退職時とは約2倍の自由な時間を確保できます。「お金を取るか」「時間をとるか」は人それぞれだとは思いますが、お金は死後の世界まで持ち込むことはできません。だったら少しでも「経済的自由」を謳歌する時間を確保する方が人生において後悔しないのではないか?と私は考えています。
(補足)健康寿命とは?
【内閣府 令和5年高齢社会白書より抜粋】
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活に制限のない期間の平均であり、国民生活基礎調査(大規模調査)の健康票における「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という質問に「ない」という回答であれば「健康」とし、「ある」という回答を「不健康」として、サリバン法(※)により算出している。
※毎年必ず10万人が誕生する状況を仮定し、そこに年齢別の死亡率と年齢別の「健康・不健康」の割合を与えることで、「健康状態にある生存期間の合計値」(「健康な人の定常人口」)を求め、これを10万で除して健康寿命を求めている。
【理由2】会社内でのポジションはどんどん厳しくなる
現在40代後半~50代の日本企業に勤めるサラリーマンは、現在のように雇用市場の流動性が高くなかったこと等もあり、私と同様一つの会社に新卒から長く勤められている方も数多くいると思います。
厳しい出世競争を勝ち抜いて役員等に上り詰める一部のエリート層を除き(それが幸せなのかはともかく)、一般のサラリーマンについては50代中盤になると必然的に役職定年なるものが訪れ、それに伴って年収も減少していきます。
厚生労働省の資料を見ても、おおむね55~59歳をピークに一気に年収は下がっていきます。会社の中でのポジションも従来の部下を指導したり組織をまとめる立場から、役職は解かれ専門的な仕事に従事したり年下の上司をフォローするような立場になります。
<令和4年 主な産業の年齢階級別賃金(男性)>
(出典:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査より)
もちろんそのような新たな環境に適応し気持ち良く働けるのであればよいのですが、全員が全員そのような働き方ができるわけではありません。私の会社においても、50代になって若手から煙たがられたり、IT化の進んだ新しい環境になじめなくなる人も数多く見てきました。
自分がいざそのような立場になって「あ、俺ってしょせん会社ではその程度の評価だったんだ」と痛感し、モチベーションが低下してメンタルに支障をきたすようなことがあっては、それまで何のために一生懸命会社に尽くしてきたのかわかりません。特に高収入で会社内では役員一歩手前くらいまで出世した人にこのような傾向があるように見えます。
だからこそ40代後半~50代前半のうちに、自分が役職定年になった時に「このまま会社で働き続ける」だけではなく、「会社を辞めて経済的自由を確保する」という選択肢を持てるよう、準備をしておく必要があるのです。
FIREをするかしないかにかかわらず中高年がFIREの準備をしておくことは、将来の自分に保険をかけるべく必要なことなのです。
【理由3】心に余裕が生まれる
上記の【理由2】にも関係してくるところですが、結局働くうえでFIREの選択肢が生まれると「いつでもその気になれば会社を辞めることができる」という気持ちになり、メンタル面にもプラスに働きます。実は私自身、この部分がFIREを目指したことによる一番のメリットと感じています。
海外では「●●●● Money」なる言葉があります(●●●●にはちょっとここには書けない言葉が入ります💦)。「仕事をしていく上で気に食わないことがあればいつでも”●●●●”と言って仕事を辞めても生きていくのに困らないお金という意味だそうですが、仮にこのようなお金が十分に確保できていなくても、FIREに向けて計画的な貯蓄が進んでいればいずれ確保できるだろうという気持ちになり、結果的に会社に対してあまり過度な期待・忖度をする必要がなくなります。すると当然、会社で働くことに対するストレスが軽減し、むしろそれが仕事のパフォーマンスにおいてプラスに働くことにも繋がるのです。
【理由4】マネーリテラシーが向上する
以前、別の記事でも書きましたが、マネーリテラシーが十分でないにも関わらず、定年退職が近づいたとたん老後資金の確保のために資産形成をしようとすると、なけなしの退職金を素性もよくわからないファンド商品を勧められるがまま購入してしまい後々後悔するといったような、老後の資産形成には多くの罠がひそんでいます。
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マネーリテラシーというのは一朝一夕で身につくものではありませんし、そもそも金融機関に勤めているような人間だって全員が全員マネリテがあるわけではありません(私のメガバンクに勤務する知人は、40過ぎていまだにDC(確定拠出年金)の運用を現金オンリーでしているそうです笑)。FIREを目指す過程においては、結果的に自然と様々な金融知識を得ることになりますので、マネリテが向上し高齢になっても慌てることなくリスクリターンを十分に考慮した資産形成ができるようになると考えています。
50代は全員FIRE、少なくともFIは目指すべき!
いかがでしたでしょうか。ちなみに「早期退職しても周りは働いてるから結局友達がいない」というのは、あまり気にしなくてよいと思います。
そもそも会社にいた時だって、そんなに会社の人間と遊んでました?
むしろFIREして時間的に余裕のある人というのは会社勤めの人間からも誘いやすいし、変なわだかまりもなくかえって付き合いやすいのではないかと思います。
「そうはいっても今の仕事は楽しいし、別に役職定年になっても今の会社で働きたい」という方もいらっしゃると思います。ですが、そういう人においても絶対に「FIRE」のうちの「FI」つまり「Financial Independence(経済的自由)」は50代のうちに確保するよう目指すべきです。
人生、何が起こるかわかりません。急な大病をするかもしれないし、好きだった仕事が突然転勤等によってできなくなるかもしれません。
それに「会社にいつまでもしがみついていれば生活は破綻しない」というスタンスは、企業側から見てお世辞にも評価できる人材とは思えません。むしろ経済的自由を達成し、会社に対して忖度なくものが言える人間の意見の方が、企業の成長においてもプラスにつながると思われているのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、
50代サラリーマンは全員FIRE、少なくともFI(経済的自由)は目指すべきです!!
このブログではFIREを目指す40代~50代を引き続き応援していきますので、今後ともよろしくお願いいたします!
ともにFIREを達成するよう頑張ってまいりましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あぼさん
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