50代サラリーマンにはいずれ訪れる役職定年(ポストオフ)。改めて感じた経済的自由の重要性!

こんばんは。あぼさんです。

わたしがFIREを考えるようになったのは、繰り返しになりますが会社の同僚(以後Aと表記します)の

なんのために働いてるの?

という、この一言がきっかけでした。

最近、この同僚Aが一定の年齢に到達したことに伴う「役職定年(ポストオフ)制度」によって出向となりました。

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役職定年の通知は突然に。「なんでこの俺がこんな目に…」

私が勤める会社の役職定年制度

私が勤務している会社(一応、東証プライム上場企業です)では原則として一定の年齢に達すると役職定年(ポストオフ)となるのですが、特有のスキルを有するなど「余人をもって代えがたい」と判断された場合や、後任者が準備できない場合、執行役員など一定の役職にまで到達した場合等は、会社側の判断のもと役職定年の時期が数年後ろ倒しになる制度があります。
最近は人手不足の影響もありマネジメント人材も不足気味な企業も多いことから、同じような制度がある会社も多いかもしれません。

ただあくまでも後ろ倒しにするかどうかは会社側の判断によるので、個人の努力でどうにかなるものではありません。なので私の勤務先のケースでは、いつ役職定年の通知がなされるのか、結局最後までわからないのです。

逆にいえば、会社側はあえてその通知をギリギリまで行わないことで、本人のモチベーションを下げないようにするという意図もあるのでしょう。なかなか会社もしたたかです💦

突然の通知に荒れるA

役職定年に伴う異動が通知された直後のAはとても荒れてました。

Aは某有名国立大学卒で、会社に入ってからも海外駐在なども経験するなど、私と比べても明らかにエリート街道をひた走っていました。
どうやら40代後半で当時の上司とちょっと揉めたようで、それが原因でやや会社の本流からははずれてしまったようですが(私はもっと前からはずれてます笑)、それでも十分なキャリア・収入を得ていたと思います。

役職定年の通知をされること自体は少し覚悟していた部分もあったようですが、それでもかなりショックだったようです。さらにせっかくそれまで積み上げてきたキャリアとは全く異なる分野への出向となり、本人曰く「会社における自身の存在を完全に否定された」ような感覚だったそうです(通知する側の言い方にも問題がありそうですが)。

「なんでこの俺がこんな目に…」メンタルも崩壊寸前で、相当悩んでいたようです。

「会社を辞めたい」Aからの突然の告白

そんな矢先、突然Aから私宛に電話がありました。

うちの会社の退職金制度について教えてほしい

以前ランチをした時に私が少し退職金の話題を出したことを覚えていていたようです。

私はびっくりして、Aに会社を辞めようと考えているのかを確認したところ、
「いますぐには回答できない。後でチャットを送る」とのことでした。

翌日Aから長文のチャットが送られてきました。すべてを記載すると長くなるのですが、要約すると以下のような内容でした。

・これだけ会社に尽くしてきたのに、最後はあんな形であっさりと役職を解かれるのは納得いかない
・ましてせっかく慣れてきた今の仕事まで取り上げられる理由もよくわからない
・30年以上働いてきたが、この会社を選んだことは間違いだった。別の会社に就職しておけばよかった。
・会社を辞めて、少したったら自分で事業を始めてみたい。成功して、自分をこんな目に合わせた会社に後悔をさせてやりたい
・事業を始めるためには資金がいる。今やめたらどのくらい退職金が出るのか確認したい

…なかなか凄い内容でした💦

明らかに冷静さを欠いていると感じた私は、勤務先の退職金制度について自分が認識している内容や計算方法等について回答したうえで、以下のようなコメントを付け加えました。

・今の勢いで会社を辞めると自己都合退職になって退職金は大幅に削られるが、それでも良いのか。
・逆に、一定の手順を踏めばうちの会社では定年退職とほぼ同様の扱いで退職金が貰えるし、申請すれば割増退職金の制度もある※。
・一時の感情でこれらをすべて放棄するだけの覚悟があるということなのか。
・会社の退職金規程にしっかり目を通した方がよい。会社を辞めるのはそれからでも遅くない

その後よくよく聞いたところ、Aは勤務先の退職金規程や服務規程にほとんど目を通したことがなく、退職の仕方によって大きく退職金額も異なることも知らなかったようです。
※退職金制度に関しては会社によって異なりますので、すべての会社に当てはまる制度ではないことにつきご承知おきください。

その後のA「自分の人生を見直す良い機会になった」

しばらくして、Aから食事に誘われました。

結局Aはすぐには退職せず、新しい職場にしばらく勤務したのち、いずれ定年に順じた水準の退職金をもらって退職することに決めたとのことでした。

Aは住宅ローンを抱えて郊外に大きな家を構え、車は外国産高級車、平日の夜は連日の宴席、週末はゴルフ三昧という、ある意味典型的ともいえる旧来型サラリーマンの最終形態のような生活を送っていました。

今の状態で感情の赴くまま退職したとしても、まだ住宅ローンも残っており金銭的に余裕がなくなる現実に直面し、結果として家族を不幸にしてしまうことを改めて感じたそうです。ただ本人としては忸怩たる思いだったようです。

A本人としては、「今回の件は自分の人生を見直すうえで良い機会になった」とプラスに考えているようです。

ただAは帰り際、少し寂しそうに私につぶやきました。

こんなことになるんだったら、もっと貯蓄しておくべきだったかな

ちなみに、会社を辞めたらフランチャイズビジネスを始めたいとのことです笑💦

50代サラリーマンにおける経済的自由の確保の重要性

Aが現在出向先でどうしているかはまだわかりませんが、そのうちまた連絡を取ろうと思っています。

今回の件で改めて思ったこと、それは

50代サラリーマンにとって経済的自由を確保しておくことがいかに重要か

ということです。

50代のサラリーマンはそれまでの人生と違い、役職定年によって明確に収入が減ったり、会社におけるポジションが変わるなどの「曲がり角」がほとんどの場合で訪れます。曲がり角に直面した時になって初めて自分の人生を考え直すのでは、どうしても選択肢が限られてしまうということを今回の件で改めて痛感しました。

私のようにFIREを目指す人もそうでない人も、40代後半から50代のサラリーマンはいずれ自分にも「曲がり角」が訪れることをよく認識して、その時にできる限り選択肢を拡げられるよう、経済的自由(Finacial Independence)を確保する準備をしておくことが重要です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

あぼさん

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